2004年05月11日

映画『永遠の語らい』

ショッキング。ただその一言に尽きる。見終わった後はただ呆然として言葉もなく、明るくなっても席を立てずにいた。ホラー映画やアクション映画の「ショック」とは全然違う。より唐突で、でも奇をてらったものでは全くなくて、それゆえ現実に非常に近い、現実よりもリアルな生々しさのある映画として感じられた。船で様々な歴史を散策していく、その歴史ひとつひとつには重みがある。それに比べたら、現代にある種の「軽さ」を感じた。よりダイナミック、より大きな爆発音だからこそ、逆に、軽い。なんだろう。
posted by かっしー at 22:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月10日

神経がすり切れる毎日

ものすごく忙しい毎日を送っている。
大学に行かなければいいのだが、講義は好きなので行ってしまう。つまらなかったら途中で出てけばいいし、適当に自分で面白いところだけ聞いて暇な時間は単語でも覚えていればいいし、いや、「大学の講義なんてつまらない」と言うけれども、僕にとっては意外な発見がたくさんあるのだ。たとえば、ジョン=ケージの音楽なんて自分からはなかなか勉強しないけれども、授業という機会を与えられることでそれについて考える時間ができるし、ひょんなところから発見がある。

そんなわけで、僕が今受けている授業紹介を淡々と書いてみる。興味ないならばスルーしてください。文系は楽、とかいったのは誰ですか?

月曜:
2限「身体運動科学」 理系科目として、点数狙いで取ったもの。ボート部に入らなければつまらないと思っただろうが、自分の体と毎日戦っている人間として、結構楽しい。
3限「歴史I」 日本文化をすごいスケールで歴史的に横断していく。楽しい。
4限「映画論」 野崎歓の講義。映画を歴史的に分析するところからやっている。映画館の半券をレポートにはると単位になるらしい。観たい映画にたくさん出会ってしまう。
5限「ドイツ語初修」 さっそく2回もサボってしまったが、ドイツ語は絶対モノにしてやる。

火曜:
T限「人間生態学」 様々な人口データを元に、分析(憶測?)していく授業。「憶測でいいんです。知的運動会ですよ」の言葉が気に入った。
2限「認知神経科学」 人間の思考がいかに曖昧/非論理的であるか、などをやっている。認知って全く知らない分野だから取ってみたけど、意外に面白い。
3限「フランス語必修」 鬼教官。
4限「フランス語テクスト分析」 カミュ、ボードリヤール、ル・モンドなどをフランス語で読む。
5限「ギリシア語初修」 難しすぎる。名詞がただ2個並んで文になるなんて。形容詞が33通りに活用するなんて。。

水曜:
T限「法I」 ……まだ出たことがない。嗚呼。
3限「英語I」 予習が大変だが、ビデオもあって結構楽しい。
4限「音楽論」 ジョン=ケージの音楽をもとに20世紀現代音楽史を分析。エキセントリックでエキサイティングです。ぶっとんでるの好き。
5限「物理科学」 ニュートンがケプラーの法則をもとに万有引力の法則を見つけたプロセスには感動した。ただリンゴが落ちて発見したわけじゃないのね。

木曜:
1限「日本語テクスト分析」 能の授業。実際に能を観に行ってレポートを書かなくてはいけない。これも未知の世界で、スリリングな発見がたくさん。でもボート部の朝練であんまり出れていない。
2限「科学哲学」 野矢茂樹の講義。親しみやすい言葉で哲学を実演してくれる。この前は実証主義と反証主義をやった。
4限「人間環境一般」 東京のインフラストラクチャーという題で、いろいろな東大建築系の教員が講義に来る。楽しい。
5限「?玉井克哉ゼミ」 まだ始まったばかりでわからないが、21世紀の大学のあり方を模索する。課題などもすごく大変らしいがついていこう。先生は皮肉たっぷりの楽しい人だった。

金曜:
1限「記号論理学I」 いたって普通の論理学。
2限「フランス語会話中級」 つたないフランス語で友達と会話。途中英語になり、日本語になったり、、
3限「現代哲学」 小林康夫の講義。ある程度哲学の知識がないと用語からしてついていけない。ハイデッガーの死生観は好きだ。
4限「人間I」 ギリシア哲学をもとに、おじいさん教官が説法みたいな講義をする。話が飛び過ぎ、、と思いきや、最後には全部つながってきたりして感動する。話がうまい。
5限「川人ゼミ」 現役弁護士の講師がいろいろな立場の人を呼んでリアルな声を聞かせてくれる。こないだは横田めぐみさんのご両親が来た。フィールドワークが週5、6回あって、なかなか予定が合わないがいつか行きたい。

こんなにたくさん授業を取ってしまったのは、ボート部を辞めると思い込んでいたからで、ボート部と両立させるのは本当にきつい。これを全部乗り越えようとするのは自分で自分の首を締めることになるのはわかってるのですが、でもそれぞれに興味はあるから、なるべく切りたくはない。特にゼミは大変そうです。でも勉強できるって幸せ。あー、がんばるぞ。
posted by かっしー at 10:16| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月05日

武者小路実篤『友情』

具合が悪い時に、寝転がりながら読んだ。

簡単に言えば、主人公の男(野島)がある女性(杉子)に熱烈に恋したが、主人公の親友(大宮)とその女性が相思相愛になり、それを後々になって知った主人公は絶望の淵に追いやられる、という話である。大宮は、野島との友情を考えて杉子との相思相愛を隠し、避けようとするのだが、僕はそういう大宮の行動に強い違和感を持った。もし自分が大宮だったら、間違いなく野島に「おれも杉子のこと好きだ」と言っている。周りに素直に言うべきだろう。偽り続けても、自分にも他人にも嘘をついていることになる。しかもこの場合は杉子も大宮を好きなのだから、いいだろう。2人がくっついて何の問題もないじゃないか。3人が3人とも幸せになるのは不可能なのだから、せめて2人が幸せになればいいという話だ。野島が失恋でちょっと苦しむだけだ。それは恋愛において致し方ないことだろう。大宮も、失恋した野島を見てつらいかもしれないが、それが3人にとって最適解であることは間違いない。あまり素直すぎるのも危険だが、率直に考えを言い合うことというのは長い人間関係の秘訣だと思う。秘訣というか、率直に言い合える関係で関係が続くこと自体が珍しく、それが出来れば関係も長く続くというだけだけれど、長く続く人間関係に偽りはない。そのへんを大宮はわかっていない。大宮は友情を勘違いしている。夏目漱石『こころ』の「先生」も同じことだ。普段素直に言い合えていればいいのに、突然「K」を裏切るから自分も必要以上に苦しいのだ。

と少し考えてから、自分が非常に現代的な考え方をしていることに気がついた。合理主義的とも言えようか。たしかに昔は義理堅かった。この宮本の行動も、野島との友情という「義理」によるものだろう。現代的に考えれば、「義理」は非合理的で矛盾だらけである。数値化された価値(効用)に、そんな矛盾だらけの義理や人情は考慮されない。昔はなぜ義理が強かったのか。義理を固く守ることにどのような価値があるのだろう。(この考え方自体がすでに合理的ですね。)逆に義理に無頓着になった現代に、何が失われたのだろう。ふと高倉健のヤクザ映画を思い出した。「義理」は矛盾だらけではあるけれども、どこか肯定したい気に駆られてしまう。
posted by かっしー at 20:10| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月03日

あわや入院

昨日の夜、あまりに呼吸が苦しくて全然眠れず、朝になって救急の病院へ連れていってもらった。酸素吸入と点滴を6時間くらいした。前も同じ病院にお世話になったが、その時は正月で今回はゴールデン・ウィークという、またもや冴えない連休を過ごす羽目になった。おかげで具合は良くなったが、まだ食べられないし体力もないので、今晩は艇庫に戻れそうにない。今回の発作も突発的に起こしてしまったが、喘息は体調が良い時から病院に通って予防するのが大事らしい。でも、これってもしかして原因はノイローゼだったりして。
posted by かっしー at 16:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月01日

ergo2000m測定

あろうことか、測定前に体調を崩してしまった。

前の夜に艇庫入りして早く休んではいたものの、なかなか眠れなかったり、夜中に何度も目が覚めたりで、朝起きてみると喘息の発作と激しい頭痛がした。今日のergo2000m測定はできるのか/どうしようかと思った。朝は各自アップで、河原を少し歩いたがすぐ息が上がってしまって、苦しかった。朝飯を食べる余裕もなく、寝ても良くならず、測定の時間になった。こんな体調で2000mを漕ぎきることはできないだろうし、できても記録は全然出ないことはわかっていた。やっても途中で力尽きて倒れて死ぬんじゃないかと思った。周りからも「おまえ漕ぐのかよ」と言われたけれど、周りがやる気を出している中で一人だけコーチに「すみません」と言って漕がないわけにもいかず、エルゴの位置についた。結果は散々だった。コーチや同期のやつがずっと応援してくれていたが、それに応えられなかった。それが悔しかった。筋肉はまだいけるけど、息が上がってしまって肺が爆発するかと思った。でも、2000mなんて漕ぎきれるとは思っていなかったから、無理だと思ってもやってよかったと思った。

この記録で、自分はもうやる気ないと思われるだろう。せっかく新しい気持ちで歩み始めたのに始めから中途半端すぎて、これからどうしていけばいいのだろうと不安でいっぱいだ。周りはベスト更新で騒いでいるのに。
posted by かっしー at 11:28| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ボート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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