2004年09月27日

高校の文化祭に行ってきた



 「高校生っていいなー」と思った。ものすごく情熱的で、パワフルで、行動力もあって、全てを投げ打ってでもひとつのものに向かっていけるというのは、すばらしい。それを強く感じさせられた。逆に言えば、もう僕は高校時代には戻れない。もし同じ環境が与えられたとしても、もうあそこまで出来ない。精神的に大人になってしまった。どこか打算的になってしまった。寂しいけれど。でも、負けないくらいの情熱を持ち続けていたい。今日は本当にそう思った。

 彼らを見ていると、高校時代の楽しき思い出が本当にたくさん甦ってきた。文化祭で有志団体で演劇をしたこと。オーケストラの指揮者として深夜まで悩み続けたこと。テニス部の合宿でうだるような暑さの中、真っ黒に日焼けして練習していたこと。気の合うやつらと旅行に行ったこと。今日は、久しぶりに会った同期の仲間と懐かし話をたくさんした。ただ想い出に浸っていても、そこから何も生まれないし、前進はしない。想い出に浸っていてもしょうがない。他人が想い出に浸っている姿を見るのはあまり好きではない。でも、今日は猛烈に浸りたくなった。僕はあの高校時代が大好きだ。本当にかけがえのない日々。まぶしすぎるくらいに輝いた。こうして想い出を美化しているとも思うけど、それでも今日は美化された想い出に浸らせてください。あーみんな大好き。

 ちょうど大学にいる周りの友達が、進フリなんかもあって「大学入ったけど自分がどうしていいか分らない」とかなんとかブツブツ言ってるくせに何もしないような人間も多くて、退屈に思っていたんだ。大学に入った時は「なんだ、普通の大学だよな」と思ったけど、今考えればやっぱり尻叩かれて入った人間が多いのか、情熱的な、アツい人間にはなかなか出会わない。もっとキテレツな奴がいてもいいのにな。

 高校の時の友達は、それとは違うんだよな。今もみんな志を持って頑張っている。高校時代に共有したパッションが、今は別の方向へ向かって力強く進んでいる。自分も負けないぞという気にさせられる。

 あー、おじさんはうれしい。
(写真は、友人と伊豆大島へ高校の卒業旅行に行った時のものです。最高に楽しかった)
posted by かっしー at 01:10| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月22日

みちのく自転車計画 6日目 宇都宮〜東京

 いよいよ最終日!と思うと元気が出てくる。日本一周や世界一周なんてやってしまう人はすごいな。あいかわらず車の多い通りは避けて小道を探していったのだが、宇都宮からしばらくしたあたりは、田んぼにまっすぐ道路が延びていて、非常に漕ぎやすかったし気持ちが良かった。ちょうど稲刈りの季節だったが、稲の干し方が地域で違うことが判明した。福島県以北は一本の木の杭を立てて、それに稲束を重ねていくが、関東では横一列に吊るして干す。収穫の時って忙しいだろうけどうれしいんだろうな、と農家のおっちゃんの仕事姿を見ながら思った。

 東京に近づくにつれてだんだんと車が増えてくる。店も多くなる。あぁ戻ってきてしまったと思った。途中、戸田で後輩がボートの学内レースをしていたので、それに立ち寄った。T年前を懐かしく思った。やっぱり運動する人ってかっこいいね。久しぶりにその空気を感じて、あぁ自分はここにいたんだという思いになりました。

 寮に着いた時はうれしかった。これが一人暮らしだったら「おかえり」って言ってくれる人がいなくてさみしいけど、寮だがら、久しぶりに寮の友人と会って「おかえり」と言ってもらって、やっと心が落ち着いた。長かったなぁ。日本は広い。楽しい。そう何度も思わされた自転車旅行でした。

この日の走行距離 130km
累積走行距離   702km
posted by かっしー at 21:31| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みちのく自転車計画 5日目 郡山〜宇都宮

 郡山から関東地方に入るには、白河の関を越えなければならない。入り鉄砲に出女。でも、鉄砲は持ってないし、女じゃないので楽勝です。峠越えだから登り坂がキツいかと予想していたが、そこまで苦しいものではなかった。この日はあつくて、まいった。最近「道の駅」が全国にあるが、これはサイクリストにとってもありがたい。トイレや水はもちろん、地元の情報もわかるし、温泉もついている所もある。何でこんなに人が多いんだと思ったら、この日は秋分の日だった。

 宇都宮では豪華にビジネスホテル(4000円)に泊まることにした。ホテルのフロントの人が、聞いてもないのにおいしい餃子の店を教えてくれたので行ってみた。行列に並んで食べたが、別に普通の餃子だった。餃子好きだからいいんだけど。それにしてもすごい行列だったなぁ。

この日の走行距離 134km
累積走行距離   572km
posted by かっしー at 18:31| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みちのく自転車計画 4日目 仙台〜郡山

 朝、仙台にて「大衆食堂 半田屋」という店で腹ごしらえする。ここが安い。もう食えないというほど食べても500円いかなかった。あんなのが東京にあったらいいのに。

 ひたすら国道4号を南下。福島にて、親戚に教えてもらった定食屋で大きいニシンの焼き魚定食を食べて、大満足。この日は朝は雨が降っていたが晴れてきて気持ち良かった。さすがに連日の疲れがあるが、休憩を多めにとりながら郡山を目指す。郡山では安いビジネスホテルを探していると、24時間営業のサウナがあり、2000円だったのでそこを利用することにした。おじさんばかりでどうも異様な空間だったが、快適に眠ることができた。

この日の走行距離 134km
累積走行距離   438km
posted by かっしー at 17:51| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みちのく自転車計画 3日目 平泉〜松島〜仙台

 岩手は山が多い。特に自分は、国道4号を単純に南下すると車が多いので、車があまりいなそうな道を探して行ったから、余計にキツい坂に悩まされることになった。一関から松島に抜ける道を探していったら、これがすごい峠で、いつまで続くのかという登り坂。下りは時速50kmくらい出して一気に駆け降りるのは気持ちがいいんだけども、とにかくヘトヘトになった。

 東北地方に行ったのも初めてだったので、もちろん松島も見るのは初めて。ガイドブックなどを見る限りは、ただ松の生えた小島がいくつかあるだけというイメージしかなかったが、実際はこれが素晴らしかった。あそこまでたくさん島があるとも思わなかったし、遠くにいくにつれて霞んでいく島影がなんとも奥ゆかしくて、しっとりとした気分になった。ただ、展望場所はカップルしかいなくて、独り&汗だくの自分は浮きまくりだったけど。

 その後、仙台へ。さすがは仙台。3週間ほどずっと岩手にいた自分にとっては、ものすごい都会。仙台ではカプセルホテルを探して泊まった。長期滞在してそうなミイラのようなおじいさんがいた。ガイドブックに載っている店で牛タンを食べ、満足。分厚くて食べにくいけど、スープのさっぱり感とベストマッチしておいしかった。

この日の走行距離 136km
累積走行距離   304km
posted by かっしー at 14:38| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みちのく自転車計画 2日目 花巻〜平泉 

朝早く起きてしまい、硬い寝床で腰が痛かったので、温泉へ向かう。朝温泉をやっているという東和村(花巻から15kmくらい東)に行った。そこで萬鉄五郎美術館というのがあり、そこで松本俊介の企画展をやっていたので、行ってみた。他に客は誰もいなかったが、絵はとてもよかった。

 花巻へ戻り、宮沢賢治が設立した「羅須地人協会」に行った。花巻農業高校の敷地内にあった。ここには晩年に賢治が暮らした家が残されている。古い小さな家だったが、ここで賢治が講義をしたりチェロを弾いたりしたんだなぁと思うと感慨深いものがあった。写真は「賢治の家」の鍵。自分で鍵を借りて入るようになっているのだが、家の古さがドアのノブと鍵の形によく出てると思って、写真を撮った。
kenji

 その後、宮沢賢治童話村、宮沢賢治記念館へ。正直どちらもあまりたいしたことはなかった。特に賢治記念館は、花巻へ行く一番の目玉だったのに期待外れだった。直筆の原稿もあまりないし、展示物も写真ばかりで本物が少なく、思っていたのと違った。しかし、この期待外れな感じを見事にやぶってくれたのが、その近くにある新渡戸稲造記念館だ。ここは、新渡戸稲造の人生と彼の言う「武士道」の精神が詳しく解説されていて、非常に良かった。新渡戸稲造という人物に大きな尊敬を抱いた。この人はただ良家の秀才で出てきたわけではない。学生時代からものすごい情熱と固い意志を持って「われは太平洋の橋とならん」と言って、最後まで平和主義を貫こうとした人だ。ここは行って良かった。稲造最高。

 帰りは、北上川沿いのサイクリングロードをずっと南下。軽快に漕いでいると、突然ミツバチが横をびーっと追い抜きやがったので、対抗心を燃やしてハチを追い抜き、また追い越され、みたいな感じで100mくらいハチと競争した。ハチは速い。時速35kmは出てた。すごいぞハチ。あのハチは絶対自分を意識してたと思う。

 そしてもうひとつ、寄るか寄るまいか迷ったが行ってみて思ったよりずっと良かったのがここ、「えさし藤原の里」。ここは平安時代後期の寝殿造りや政庁、武士の家などをかなりの広い土地を使って再現している所で、実際に屋敷の中に入っていろいろ回ることが出来る。大河ドラマや映画のロケ地としてよく使われているらしく、僕が行った時も来年の「義経」の撮影をしていた。こういう所が東京にあったら外国人観光客に大人気なのに。のんびりと庭を眺めていたら、本当に昔の人ような気分になった。

 夕食は、わざわざ前沢牛のレストランに行ったら値段が高すぎて入れず、安い定食屋で我慢する。平泉で宿を探して寝た。さすがに2日連続野宿はきついんでね。

この日の走行距離 117km
累積走行距離   168km
posted by かっしー at 14:10| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みちのく自転車計画 1日目 平泉〜花巻

教習所の卒業式を終え、平泉を14:30に出発し、平泉を目指した。日が沈む前までに着きたかったので、どこにも寄らずにひたすら漕いだ。前沢、水上、北上と街を通過して、花巻に到着。その日の午前は卒検もあったから非常につかれていたので、飯を食って早めに寝ることにした。バーミヤンで休憩しながら明日の計画を立て、どでかいスーパーでパンや弁当を買い、寝床を探す。結局、宮沢賢治がイギリスのドーバー海峡に地質や見た目が似てるからといって名付けた「イギリス海岸」という、北上川の河川敷公演のベンチに寝袋にくるまって寝た。その夜はとても寒く、おまけに翌朝は小雨が降るという惨事。屋根がある所で寝たからまだよかったが、風が冷たく、ベンチも硬くて2時間にT回は起きてしまうような浅い眠りだった。こういうテントもない野宿は初めてかもしれない。

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日が暮れた西空に、金色の飛行機雲が走る

この日の走行距離 51km
posted by かっしー at 14:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月16日

免許合宿報告 その3 無事卒業

修検も卒検もストレートで合格し、無事卒業いたしました。

これから、花巻へ北上し、宮沢賢治記念館などをめぐり、そこから南下して東京に帰る予定です。自転車で。野宿もできるようにと寝袋も用意しました。はちゃめちゃ、無計画主義。行ってきます。
posted by かっしー at 14:14| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月12日

免許合宿報告 その2 平泉観光

 平泉は、平安末期の藤原三代(清衡、基衡、秀衡)の栄華の都である。当時は平泉はとても栄えていて、人口は10万人もいたという。義経をかくまったという罪で頼朝によって滅ぼされてしまったので、その当時の建築物はほとんど残っていない。中尊寺の光堂くらいである。芭蕉が「夏草や兵共が夢の跡」と詠んだように、はるか昔に栄華を極めた場所だがその栄華は失われてしまったという、その喪失感や寂寥感を随所に感じてしまう。そして今は、世界遺産にしてもらおうと頑張っているが、街はどうも寂れている。こんなことを言うと平泉の人に怒られてしまうかもしれないが、街全体がどこか寂しい。ただ何もないというだけでなくて、失われてしまった悲しみ。はかなさ。1000年近くも昔の栄光に遠く思いを馳せる。山の姿は当時と変わらず、北上川は今も雄大に流れ続けている。そんな場所だ。

 中尊寺は、寺一帯がひとつの山で、森が深い。境内でリス(?)も見た。深い森の奥に、静かにどっしりと眠っている感じ。神秘的だ。光堂は、ガラスケースに入っているのだが、金ピカであまり美しいとは思わなかった。

 毛越寺は、だだっ広い庭だった。平安時代にタイムスリップしたような不思議な開放感を感じた。趣向を凝らしてあれこれ作られている庭よりも、自然に見えるくらいに空間を贅沢に使った庭で、心が落ち着いた。建物もあんまりないのがいい。

 中尊寺の横にある蝋人形館がとても良かった。藤原三代の歴史がよくわかる。迫力がありすぎて怖いけれど。ここはぜひ来るべき。
posted by かっしー at 09:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月06日

池澤夏樹『夏の朝の成層圏』

 自然の美しい南の海で、ある日本人新聞記者が船から落下して漂流し、無人島にたどり着いて、その後自力で生活していく話である。美しい夕焼けや心地よいそよ風など、南の島の大自然の、その微細な感覚が丁寧に繊細に記述されている。

 北アルプスでの長期バイト中、湖のほとりの岩に腰かけて「ちゃぷちゃぷ…」という波の音を聴きながら、たまにスーっという涼しい風に頁をめくられたりして、これ以上ないくらいの心地よさに身を浸してこの本を読んだ。一気に読んでしまった。本を読むのがこんなにも自然に進んでいく体験したことがなかった。その物語の中のゆったりとした空気と、今自分がいる北アルプスの空気とが非常にうまく呼応したのだろう。文明から突然全く遠ざかってしまった主人公の気持ちと、突然下界から隔離された空間に閉ざされてしまった自分とが重なり合ったのだろうか。とにかく、その場の自分と雰囲気に合った小説だった。

 池澤夏樹という作家は自分の一番好きな作家だ。透明感がある静謐な文体で、読んでいて神聖な気分になる。その作品から立ち上がってくる問いかけも、自分の心の奥底まで響いてくるような深さがある。雪の結晶は、触ろうとすると触った瞬間に解けてしまう。そんな感じ。出来上がった文章だから壊れやすいことはないんだけど、大切に、そっと、純粋な気分で向き合いたい作家である。
 
posted by かっしー at 14:01| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書感想文のススメ

小説を読むと「読書感想文」を書きたくなる。「批評」や「レビュー」ではない。内容の「要約」とも違う。「感想文」というそのスタイルが僕は好き。

その気楽さがいい。率直な意見、感想、印象でいい。へんにレトリックに凝ったり、難しい言葉をわざとらしく使ったり、同じことをくどくど述べたりする必要はない。「僕にはこれは合わない」「このシーンが好きだ」「正直全くわけがわからない」というような、まずピンと頭に思うことをとりあえず言葉にしてみる。出るだけ出してみる。そうすると、大抵”?”がたくさんあるから、その答えを自分なりに考えていく。そうしているうちにあれやこれやと考えがめぐっていく。頭の中で自由気ままに旅をする。あまりに自由気ままだと文章に脈略がなくて読みづらいから、そのメモをもとに改めて書くことも多い。 

そうやって疑問でも何でも「書く」と、なぜかその"?"は頭の片隅に残っている。それがひょんなことでふと答えが見つかったり、別のものにアナロジーを感じたりする。その発見がとてもうれしい。「書く」ことは非常に骨が折れることだけども、それだけ深いものだと思う。
posted by かっしー at 12:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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