2005年03月24日

春狂

春は人を狂わせる。

時に、寒さに凍えながら縮こまっていたものが、春の暖かさにふれて外側から少しずつ解凍されていくように、身体がやわらかくなるような錯覚を覚える。春の夜の生あたたかい風に吹かれたときの、ふわっと浮き上がるような高揚感がたまらない。強い風が吹き、塵と花粉によって、世界はいつも涙ににじんでいる。外の空気と身体の温度が近づいて、縮こまっていた身体が外に溶け出していくような、不思議な浮遊感。春の空気は、境目をなくす。どこまでが冬?どこからが春?……どこまでが身体?どこからが空気?……どこまでが理性?どこからが狂気?……このふわっと溶け出したような感覚においては、やってはいけないことも何だかふわっとしてしまいそうな、そんな危なっかしさがある。あんなことも、こんなことも、そう、全ては春のせい……?

このことを考えれば、日本では4月に入学式があるというのはもっともだ。9月に何かを始めたいなんて思わない。桜の咲くこの季節に、なんでこんなにも見事に新学期が始まるのだろう。このうきうき感が止まらない春の盛りに、春の幸せをかみしめた。
posted by かっしー at 04:14| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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