2007年08月27日

北海道自転車旅行10日目 さらば北海道!!

5時半頃、寒くて目を覚ます。野宿した時と同じく、寒さはもうどうしようもないので、早く出発して体を温めることに。

この地域はアイヌの言葉や文化が一番残っていた地域のようだ。途中にアイヌ民族資料館があったので、開館時間の朝9時まで待って、楽しむことにした。民族資料が中心で、素朴な狩猟民族の暮らしぶりがわかる展示だった。

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このあたりは競走馬の牧場が多い。美しかった。

その後、ずっとゆるやかな下り坂の道を楽しみながら、温泉に寄ったり、義経伝説にまつわる神社に寄ったりして、ついに太平洋に到着。ひさしぶりの太平洋はまぶしかった……

そして、苫小牧まで海沿いの道を西へひたすら走る。めざすは夕方のフェリーだ。時間は余裕。苫小牧ではイオンで食料を買い込み、フェリーに無事、乗船。このあと東京へ帰るので、実質この北海道の旅は終わりである。よかった。さらば北海道……と感慨にふけりながら、フェリーの甲板に出ると、すばらしい夕陽が!!!

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大洗に着いてからは、雨が降ってきたので途中から輪行して東京の実家に無事到着!!すばらしい旅であった。

[10日目] 振内 → 苫小牧
この日の走行距離 71.9km
累計走行距離  1153.9km
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2007年08月26日

北海道自転車旅行9日目 峠越え

寝袋をなくしたという事実に凹んでしまい、昨日通ったベベルイ基線に落ちてないかと思って、朝、15kmほど引き返して探してみたが、見つからない。しかたなく戻って、先へ進むことにした。

さて、今日は峠越えだ。
苫小牧へ出るルートをとっていたので、金山峠と日高峠という2つの峠を越えなければならない。

ここは本当に人里離れた場所で、道以外に何もないので、もし何かあったら自力で何とかするしかない……とびびっていたのだが、いざ登ってみるとそんなに長い距離を登るわけでもなかったので、わりとすぐ超えることができた。たまに小さな集落がある以外は、本当に何もない。山のみがただずっと広がっている。

峠を越えた後はゆるやかな下り坂が続く。片側1車線の道に結構車通りが多くて、やや危ない道であった。

今日泊まったのは、こんなライダーハウス。
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北海道は国鉄時代に線路があちこちに通っていたようで、ここにも、今は廃線になったが当時の線路が残っていた。その電車を改造した簡易宿泊所。寝袋がないので、持っている服を全て着て寝たが、寒くて何度も目を覚ました。

[8日目] 麗郷 → 振内
この日の走行距離 102.7km
累計走行距離 1083.0km
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2007年08月25日

北海道自転車旅行8日目 大自然という誕生日プレゼント

フェリーの日程の関係で、このままの調子でこいでいくと早く到着しすぎることがわかったので、この日は存分に美瑛&富良野を堪能することと、十勝岳温泉に入ることを目的に、のんびり動くことにした。

ライダーハウスを出発して、ゆっくりとゆるやかな上り坂を登っていくこと2時間。ついに標高1000m近くの望岳台まで登り切る。ここからの眺めは、眼下に広がる美瑛の景色も、間近にそびえる十勝岳も、とにかくすばらしかった。実はこの日は24歳の誕生日であったが、非常に幸せな誕生日プレゼントだと思った。両親に感謝のメールを送った。

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このそばに吹上温泉という無料の混浴露天風呂がある。楽しみにしていたのだが、ここ数日は雨が降っていなかったため、お湯が熱すぎてなかなか入れない……。でも、地元のおじさんのアドバイスなどを受けながら、なんとか時間をかけて首までお湯につかった。疲れはとれたというわけではなかったが、面白い体験だった。

その後は一気に下り坂!!
2時間かけて登った道も、時速50km程出しながら20分そこらで下りきってしまった。爽快。その後は、富良野の観光スポットを観光。

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とみたファーム(ラベンダーは終わっていたが、様々な花が咲いていた)

メロンを買って実家に送り、ベベルイ基線という道路を通って麗郷という集落へ。

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ベベルイ基線。静かな、いい道だった。

麗郷には、有名な「北の国から」の撮影場所がある。一応見ておくか……という程度の好奇心で向かうと、そのそばにアンパンマンショップがあり、異常に興奮。おれ、アンパンマン好きなんです(と、ここに行って初めて気がついた)。どでかいバイキンマンの人形があったので、人目を忍んで記念撮影。アンパンマン初代本があり、読んでみたらかなりキリスト教色の濃い隣人愛的なストーリーで、とても感動した(やなせたかしはクリスチャンである)。「北の国から」の建物は入場料が必要とのことだったんで、遠くから見ただけで帰ってきた。

その日は麗郷のライダーハウスに宿泊。その日夜になって、寝袋を途中で落としたか盗まれたかしていることに気がつき、ショックを受ける。

[8日目] 美馬牛 → 麗郷
この日の走行距離 96.2km
累計走行距離   980.3km
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2007年08月24日

北海道自転車旅行7日目 旭川観光&美瑛の丘

野宿では、疲れもあってすぐに寝つけた。しかしなぜかこの夜は特に冷え込み、凍えるような寒さで何度も目を覚ました。もう早く夜が明けてくれと思いながら、縮こまってひたすら耐えた。その朝の最低気温はなんと10度ちょいにまでなった。真夏だというのに息は白く、もうじっとしていると寒いだけなので、とにかく体を動かさなきゃ、と早々に出発した。

しばらく走ると体が温まってきて、なんとか寒さから逃れることができた。途中のコンビニで温かいコーヒーを買い、簡単な朝食をとる。その朝は、冷え込んだせいか道に濃霧が立ちのぼり、20m先すら見えない状態に。こんな状態で車道に出ていたら危ないので、歩道でゆっくり通ることにするが、たまに歩道がない箇所もあり、後ろからトラックが来ないことを祈りつつ怯えながら走っていった。

街並みにそって、ひたすら南下していく。途中、塩狩峠を越える。三浦綾子の小説「塩狩峠」を再読していたので、なんとなく感無量。思ったほど険しい峠ではなく、穏やかな緑の美しい峠だった。

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旭川近くの平野部の景色

旭川へ到着。久々の大都会だ。マンガ喫茶に寄って久しぶりにメールチェック。店員の態度の悪さに憤慨するも、我慢して店を出る。

旭川での目的は2つあった。ひとつは、三浦綾子記念館である。「塩狩峠」は印象に強く残った小説であったので、三浦綾子という人物には昔から興味があった。記念館は、緑の中にこぢんまりとした建物で、三浦綾子の生涯や彼女の様々な小説がわかりやすく展示されていた。「塩狩峠」しか読んだことがなかったが、他の小説も読んでみたくなった。

そして、目的のもうひとつは、旭山動物園。

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僕は結構ミーハーなので、旭川へ行くなら絶対行くと決めていた。この日は金曜日だったが、どこからそんなに人が湧いてくるんだ?と思うくらい、たくさんの人でごったがえしていた。人工物は何もない大自然をひたすら走ってきた自分としては、突然の人混みに正直吐きそうになったが、いや、そんなこと言っていてはアザラシは見れない!と覚悟を決め、頑張って列に並ぶ。そう、人気ある建物の中に入るには、ずらっと列が出来ているのだ。長い列で30分ほど。でも頑張って並びましたとも。おかげで、人気のペンギンもアザラシもシロクマも、ついでにオラウータンのショーも全部観てきました。ご多分にもれず、とても面白かった。やはり画期的だと言われるからには、それだけのものがあるんだと思う。人混みは大変だったが、平和なひとときでした。

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午後3時過ぎに、美瑛の丘に到着。ここは何も知らないで行ったのだけど、今回の旅で一番印象に残っている場所になった。とにかく美しかった。「丘」の景色というのは、日本では他ではあまり見ないだろう。山だったり谷だったり、ごつごつした岩だったりは全国にあるが、丸みを帯びた丘がどこまでも続いているという景色は、どこかヨーロッパの田園風景のようであった。丘は畑になっており、丘によって作物が違うためか、その文様が違う。それが全体でみると、パッチワークになっているように見えるのだ。夕陽に照らされながら、時を忘れて景色に見入っていた。

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そんなで、その日はただ走るだけでなくいろいろイベントがあったので、距離は稼げず、美馬牛という集落のライダーハウスに泊まることにした。管理人のおじさんが採れたてのトマトを持ってきてくれたり、五右衛門風呂を焚いてくれたりと、かなり快適な夜だった。

[7日目] 士別 → 美馬牛
この日の走行距離 119.2km
累計走行距離   884.1km
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2007年08月23日

北海道自転車旅行6日目 野宿という圧倒的孤独

北海道の真ん中の部分を通って南下していくルートをとっていたので、その日は海沿いの道ではなく、久しぶりに山道を走ることになった。たまには山道もいいものだ。高低差はあるが、緑が多く、たまに動物の顔も見えたりして、またそれはそれで走る楽しさがある。その日は、単純な国道を行くよりも静かな道を選ぼうと決め、あえて峠を2つ越えるルートを選択した。

途中に「天の川トンネル」という峠越えの長いトンネルがあり、長さ1kmほどあるのだが、とにかく中が暗い。国道ではないため、電気がほとんどついていない。車が途中で来ないことを祈りつつ、必死の思いでこいだ。

途中キタキツネに遭遇。かなり人間に慣れたキツネだった。
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山道を抜けて美深に降りると、もう街が続く。その日は、名寄を超えて士別まで走った。疲れがきたし暗くなってきたので、ここで休むことに。「士別サイクリングターミナル」という宿泊施設があり、泊まろうとしたら、どうやらサイクリングというのは名前だけのようで、チャリダー向けではないらしい。宿泊3500円と言われて、ちょっと考えてから、その付設の結構広い公園に野宿することにした。

今まで、野宿の経験は何度かある。しかし、今回は野宿するといっても、テントを持ってきていない。良い場所はないかと探したところ、こんなカプセルのようなベンチ?があったので、そこに寝袋をひいて寝ることにした。風は筒抜けであるが、寝られない感じではなかった。

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宿が決まれば安心である。近くの温泉に行ってゆっくりつかり、スーパーで半額になった惣菜を買って、公園に戻った。キャンプ場に誰かいるかと思ったら、誰もいない。真っ暗な公園で、ひとりベンチに座って食べた。圧倒的な孤独。弁当の生温かさが、さらなる哀愁を誘う。一人旅は何度も経験してきたし、それなりに気に入っているが、食事の時間と移動の時間は、なぜか他の人が恋しくなる。ひとりでは、どうしようもない不安がある。買い込んだ唐揚も天津飯もおにぎりも、ほとんど味がしなかった。暗闇の中、キツネらしき動物が遠くから見守っていた。することもないし、暗いし寂しいので、早めに就寝。

[6日目] 中頓別 → 士別
この日の走行距離 149.1km
累計走行距離   764.9km
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2007年08月22日

北海道自転車旅行5日目 ついに憧れの宗谷岬

8時に朝食、9時に出発。
薄曇りの好天気。本当に何にもない平坦な道をぐんぐん飛ばしながら、オロロンラインを北上していく。
今日はいよいよ宗谷岬だ。

この30kmほどの道は、途中、抜海という小さな集落があったくらいで、それ以外は家一軒も見ない。車もほとんど通らない。
左に利尻富士がきれいに見える。

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そうこうしているうちに、野寒布岬(のしゃっぷ)に到着。北海道の、宗谷岬と並んで北につき出している部分である。到着10時半で昼飯にはやや早かったが、前にライダーの人に聞いた「樺太食堂」で海鮮丼を食べる。ウニ・ホタテ・イクラなど5種類の海鮮物が盛られた豪華などんぶり2500円。イクラが、今まで食べてきた物と全く違う!!!イクラやウニは、今までは生臭くて苦手だったが、ここのものはとても美味しかった。

稚内は久しぶりの都会だったが、目前に憧れの宗谷岬が待っているので、ほとんどどこにも寄らずに宗谷岬を目指す。次第にテンションもあがっていく。追い風がもう気持ちよくてたまらない。この日は、この旅の中で、まちがいなく最高に気分の良い一日だった。

宗谷岬の南は「宗谷丘陵」という丘がつづく牧草地帯になっている。坂が多くて自転車にとっては大変なのだが、せっかくだから丘に寄ってから宗谷岬に行くことにした。そしてその丘の景色は本当にすばらしかった。牧草地の緑と、その向こうの青、さらにその向こうには樺太がうっすらと見える。

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宗谷岬に着いたのは12時半であった。
観光バスで来た団体客の記念撮影の列が出来ているも、強引にひとり記念撮影。感無量である。

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チャリダーやライダーがたくさんいるのかと思ったら、自分以外にチャリダーがいない。ライダーも数人だけ。他のチャリダーと「いやーうれしいですね!!」と感動を共有したい気持ちだったが、残念。しばし休憩をしてから出発する。

そこからはオホーツク海沿いに南下していった。
北海道の北端をぐるっと回ったので、風向きが逆になり、今度は向かい風が結構きつい。途中で急に雨に降られて、運良くあった道の駅に避難した時、同じく雨宿りしていた他のチャリダーと話をした。雨は20分ほどで止み、また日が差してきた。一日の前半で飛ばした分なのか、今までの疲れがたまっていたのか、夕方は体力的にもだんだんしんどくなってきたが、ぐっと我慢して中頓別という小さな集落まで目指す。そこに村営の無料ライダーハウスがあるのだ。

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到着したのは夕方5時頃。そこの「ライダーハウスみつばち村」は、冬はカーリング場になる施設を使ったもので、非常に快適だった。夕飯はインスタントラーメンを3袋分作って食べた。そこにいたライダーや家出少年、地元の方などと楽しく語らった後、就寝。

[5日目] 稚咲内 → 中頓別
この日の走行距離 172.6km
累計走行距離   615.8km
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2007年08月21日

北海道自転車旅行4日目 ルンルン追い風一本道

「北海道は、とにかく雄大だ!」ということを、おそろしく広い空と大地をもって痛感させられた一日だった。「日本海オロロンライン」という道は最高である。曇り空ではあったが、終始追い風でぐんぐん進んで、気持ちよいサイクリングだった。この日なんとなく予定していた宿は天塩のライダーハウスだったが、天塩には午後3時に着き、まだまだ行けそうだったので、結局そのあとるんるん気分で30kmほどこいで、稚咲内という集落の宿まで行ってしまった。

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ひたすら海沿いの直線

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牧草のビニール袋が点々と並ぶ(どこか現代芸術のようだ)

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オトンルイ風力発電所
(28基ものプロペラが一列に並ぶ。小さく見えるが、ものすごくでかい)

宿は、道の駅で会ったライダーの方から聞いた場所へ行った。夕食はその宿で、ジンギスカン食べ放題。

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北海道の食べ物は、何でも美味しい。魚介類はもちろん、野菜や肉も売っているのは北海道産ばかりなので、やはり新鮮さが違うのだろうか。札幌や旭川のラーメンもいけたし、スーパーで売っていた惣菜のメンチカツでさえ東京よりも美味かった。そこまでグルメではない自分も、これは!とあちこちで胸が躍ってしまうほどだった。

[4日目] 増毛 → 稚咲内
この日の走行距離 171.3km
累計走行距離   443.2km
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2007年08月20日

北海道自転車旅行3日目 トンネル地獄

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自転車で長距離をこいでいると必ず出くわす、避けて通れないもの2つ。

まずひとつは、峠。ひたすら上り坂が続くという体力的な地獄である。じりじりと暑い中、重い荷物を積んで登っていく道は、非常に長く感じるものだ。カーブを曲がっても曲がってもひたすら上りが続いている時は、もういっそのこと引き返してダーッと駆け下りてしまいたくなる。そんな峠の攻略法は、焦らずにゆっくり登ること。ヤケクソになってむやみに力んでこがないこと。ギアを最小にしてでものんびりゆっくりこいでいれば、いつかは峠を登り切り、あとはひたすら気持ちよい下り坂が待っている。東北も阿蘇も、そうやって通り抜けてきた。

自分が峠よりも苦手としているのは、トンネルである。トンネルは、体力的な問題ではない。とにかく恐怖なのだ。まず、トンネルは暗い。出入り口には照明が多くつけられているが、トンネル内部は暗いオレンジの照明が点々とあるのみだ(中には、ほとんど照明がないトンネルもある)。出口の見えない、暗いトンネルの中、ひとり自転車をこいでいく恐怖。さらに、田舎では、歩道が整備されているトンネルはほとんどない。国道でも、歩道のない(あっても細すぎて通れない)片側1車線のトンネルばかりだ。ということは、車と一緒の所を通らなければいけないということになる。狭いトンネルの中、車が猛スピードですぐ横を通っていくこの恐怖。さらに、トンネルの中は音が響くので、車の音がすさまじく鳴り響くので恐怖はさらに倍増される。車が後ろから来ると「ゴー」という音が鳴り始め、それがだんたんと大きくなっていき、ジェット機にでも追われているんじゃないかと思うくらいの轟音とともに走り抜けていく。もちろん後ろ向きのライトはつけているが、暗闇の中でドライバーに自分の存在に気づかれなかったらアウトである。とにかく、チャリダーにとってトンネルは、できれば避けたい魔の存在なのだ。

札幌から日本海沿いを北上していく道は、そんなトンネルの嵐だった。長いトンネルで2km強。もちろんトンネルの出口は見えない。そんな恐怖のトンネルを、いくつもいくつも通らなければならない。かつて「陸の孤島」と呼ばれていた断崖絶壁の場所にようやく国道を通したという道なだけあって、集落という集落もほとんどなく、あるのはトンネルの連続と、峠と、断崖絶壁の岩山と、下に広がる日本海のみ。海沿いの道ということで平坦だろうとなめていたが、甘くはなかった。その日、午前中は調子に乗って札幌でメガネを作ったりサッポロビール館を見学したり北大に行ったりして観光していたのだが、もっと早く出るべきだったろうか。日も暮れ始め、やばいな…と思い始めた頃、やっとトンネルラッシュを脱出して、増毛という街に辿り着いたので、この日はそこで休むことにした。街の交番で安宿を聞いて、宿をとる。夕食は寿司屋に行ってにぎりを頼んだら、むちゃくちゃ美味しくて感動した。

[3日目] 札幌 → 増毛
この日の走行距離 125.4km
累計走行距離   281.9km
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2007年08月19日

北海道自転車旅行2日目 初めての北海道

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フェリーの上から見た夕日

夕日を見たのは、ちょうど北海道奥尻島の沖を通っている時だった。フェリーに乗っている20時間、基本的に暇なので、夕焼けくらいしかイベントがない。でもこの夕日は見てよかった。水平線に直に沈んでいく夕日は初めてだった。こんな速さで地球が自転しているんだなと感じさせられた。大地は、錯覚ではなく、事実として動いていたんだ。

初めての北海道が近づいてくる。小樽はちょうど花火大会の日だったらしく、フェリーの上から花火を楽しむことができた。小樽港へ着岸し、いよいよ下船だ。夜9時。自転車のある船底で出陣を待つ。巨大な扉が開いていく様子は、ガンダムが出ていくようなスケールで、とてもかっこいい。

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ブンブン出陣していくライダーの方々(かっこいい)

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チャリダーは2人しかいなかった
(このあと、チャリを手で押しながら、とぼとぼ歩いて下船)

さあ、初めての北海道の地だ!!

涼しい!!

この夜、着いた時の気温は22度。思ったほど寒くないが、ちょうどいい涼しさだ。この日はずっとフェリーの中でゴロゴロしてたので、体を動かしていない。だったら今日のうちに札幌まで行ってしまおう!ということで、小樽の運河を見た後に、約30kmの海沿いの道をこいで札幌を目指すことにした。夜のサイクリングはやや危険だが、国道でずっと電灯はあるし、太い道なので、大丈夫だろうとふんだ。結果的に、この札幌までの行程は、とても気持ちよい爽快なサイクリングだった。初めての北海道という興奮に、海沿いの開けた景色と、心地よい夜風。そんなこんなを楽しんでいるうちにあっという間に札幌に着き、時計台などを見た後、ススキノでラーメンを食べる。その日は適当に見つけたサウナに寝た。

[2日目] 小樽 → 札幌
この日の走行距離 38.3km
累計走行距離   156.5km
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2007年08月18日

北海道自転車旅行1日目 出発

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旅は、いつも緊張と焦燥から始まる。

北海道を自転車で旅するのは、前からの夢だった。自分が自転車を乗るキッカケともなった『自転車野郎養成講座』という本で、最終ゴールに「北海道を走る」というのが載っていたからだ。ついに、自分も北海道を走る旅に出ようとしている。期待に胸は膨らむと同時に、そんな現実になかなか実感が追いつかない。出発の時間が迫りながらも、「忘れ物はないか」「何かやり残してきた仕事はないか」「本当に行くのか」などと自問自答しながら、ぐっと自転車のベダルを踏んで、やっと出発。夜の舞鶴発のフェリーに乗るために、汗だくになって120kmの道のりをこいでいった。

舞鶴に着いたのは、ちょうど日が暮れようとする頃だった。ずいぶんと暑い日で、1日ですっかり日焼けしてしまい、しかも、間違えて峠越えの道を選んでしまったこともあり、初日からかなり疲労感もあったが、なんとか日があるうちに間に合った。チケットを買い、巨大スーパーで食料を買い込み、出港時間まで待つ。出港は翌日の0:45。夜の舞鶴は、レンガ倉庫が美しい穏やかな港町だった。でもなぜか落ち着かない。旅へ出ているという実感がまだ湧かない。フェリーターミナルでひとり待つ間、不安でたまらない。

自転車でそのままフェリーに乗り込み、部屋に荷物を置いて、いざ出港の時間。甲板でしずかに外を眺めていると、突然ゆっくりと、自分が今踏んでいる地面が動きはじめる。大地が裂けているような感覚。目の前の舞鶴の景色がゆっくりと遠ざかり始め、港に大きく汽笛が響く。埠頭で手を振って見送る人達。それに静かに答えて手を振る。街の灯りは次第に遠くなっていく。

もう、戻れない。

そう感じた瞬間、この旅への迷いやためらいがふっと消えた。旅へ出ているという実感が徐々にわき始め、北海道に着いてからの明日のことを空想した。船旅は、人を感傷的にさせる。しばらく、舞鶴湾の灯りと夜の海を見ながら、あれこれと思いめぐらせた。

[1日目] 京都 → 園部 → 綾部 → 舞鶴
この日の走行距離 118.2km
posted by かっしー at 00:00| 京都 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 北海道自転車旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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