2005年05月15日

能を観た

 能を観てきた。(5/14@宝生能楽堂)

 正午からの開演で、終演したのはなんと6時だった。途中抜け出したりもしたが、能の演目を3つ、狂言を
2つも見たことになる。野村萬斎なども出演していたから、かなり有名な役者が揃っていたのだろう。演目は、「金札」「誠願寺」「石橋」。狂言は「花争」と「二九十八」。

 率直に言おう。結構寝てしまった。聞き取れない、進むのが遅い、ストーリー性がない、スペクタクル性がない、同じようなことを延々と1時間半もやっている…… なんだかよくわからないことばかり。声は朗々としていて美しく、心に響いてくるけれど、そればかり6時間も聞いていると食傷気味になってしまう。能ってこういうものなのか、こんな世界があるのか、というのはわかったけれど、いまいち僕自身がその奥に踏み込めない感じで、また観に行きたいとはあまり思えないなぁ。

 それでも非常に興味深かったのは、能の音楽である。囃子方が3,4人いて、笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方の4つのパートがあり、それぞれがそれぞれの楽器を演奏する。楽譜は全く見ない。定まったリズムがあるわけでなく、阿吽の呼吸で合わせているらしい。それが絶妙である。「い゛ぃようぅぅぅぅおぉぉぉぉぉ……」(最後の方は裏声で高い声)という迫力ある伸び伸びした声もいいし、その後に入る短く鳴り響く、乾いた太鼓の音がまたいい。場の雰囲気を読み取りながら音楽を作り上げていくという、そのスリリングさがたまらない。ジャズの”即興”にも通じる奥ゆかしさがある。

 細かい動きも面白かった。歩く動作は、足を地面につけたまま前に進めた後で、少しつま先を上げてまた足をつける、という細かな動きも美しかったし、身体をくるりと回す動作なども、水のように柔らかく滑らかできれいだった。まさに、大胆かつ繊細。ああいう動きをできる人はかっこいい。今度ちょっと能を勉強してみよう。
posted by かっしー at 02:22| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
能を三番、狂言二番を全て見るのは、キツいですよね(笑)寝てしまうの、わかります。囃子方の音楽も眠りに誘われやすい原因の一つ・・・。
今度機会がありましたら、友枝昭世師or梅若六郎師の舞台をご覧になってみてください。華やかなシテ方ですので、おすすめです。
Posted by abogado at 2005年05月21日 21:35
abogadoさん、書き込みありがとうございます。

そうですね、こないだは全部気合いを入れて観ようとしていたので、疲れて眠くなってしまいました。もっとリラックスして味わえばいいんですね。もう能はちょっと…と決めつけずに、ご紹介いただいた方の舞台も探してみます。ありがとうございます。
Posted by かっしー at 2005年05月22日 18:09
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