2007年08月18日

北海道自転車旅行1日目 出発

P1010159.JPG

旅は、いつも緊張と焦燥から始まる。

北海道を自転車で旅するのは、前からの夢だった。自分が自転車を乗るキッカケともなった『自転車野郎養成講座』という本で、最終ゴールに「北海道を走る」というのが載っていたからだ。ついに、自分も北海道を走る旅に出ようとしている。期待に胸は膨らむと同時に、そんな現実になかなか実感が追いつかない。出発の時間が迫りながらも、「忘れ物はないか」「何かやり残してきた仕事はないか」「本当に行くのか」などと自問自答しながら、ぐっと自転車のベダルを踏んで、やっと出発。夜の舞鶴発のフェリーに乗るために、汗だくになって120kmの道のりをこいでいった。

舞鶴に着いたのは、ちょうど日が暮れようとする頃だった。ずいぶんと暑い日で、1日ですっかり日焼けしてしまい、しかも、間違えて峠越えの道を選んでしまったこともあり、初日からかなり疲労感もあったが、なんとか日があるうちに間に合った。チケットを買い、巨大スーパーで食料を買い込み、出港時間まで待つ。出港は翌日の0:45。夜の舞鶴は、レンガ倉庫が美しい穏やかな港町だった。でもなぜか落ち着かない。旅へ出ているという実感がまだ湧かない。フェリーターミナルでひとり待つ間、不安でたまらない。

自転車でそのままフェリーに乗り込み、部屋に荷物を置いて、いざ出港の時間。甲板でしずかに外を眺めていると、突然ゆっくりと、自分が今踏んでいる地面が動きはじめる。大地が裂けているような感覚。目の前の舞鶴の景色がゆっくりと遠ざかり始め、港に大きく汽笛が響く。埠頭で手を振って見送る人達。それに静かに答えて手を振る。街の灯りは次第に遠くなっていく。

もう、戻れない。

そう感じた瞬間、この旅への迷いやためらいがふっと消えた。旅へ出ているという実感が徐々にわき始め、北海道に着いてからの明日のことを空想した。船旅は、人を感傷的にさせる。しばらく、舞鶴湾の灯りと夜の海を見ながら、あれこれと思いめぐらせた。

[1日目] 京都 → 園部 → 綾部 → 舞鶴
この日の走行距離 118.2km
posted by かっしー at 00:00| 京都 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 北海道自転車旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自転車での旅。自分もいつかやりたいです。船旅と言えば、自分も明後日、船で上海に向かいます。何十年か振りの船旅です。自転車での旅話、また会った時に聞きたいです。
Posted by 知求人 at 2007年09月10日 00:38
>知求人

船旅はいいもんですよね。
出港の時など、わけもなく無性に感動します。
Posted by かっしー at 2007年10月12日 13:19
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。