2005年08月02日

小笹芳央という人

 リンク&モチベーションという会社の社長である「小笹芳央」という人の話を聞く機会があって、おもしろかったので、メモ。

・「i-company」(自分自身がひとつの株式会社である)という考え方。つまり、経営に必要な用語をすべて自分自身のライフ設計に当てはめることができる。これによって自分自身をより明確に把握することができる。

・会社と個人双方がお互いを縛りつける感じだったのが、お互いがお互いを利用する自由な関係になりつつある。そういう時に「i-company」として自分を鍛え上げておけ。

・他人を動かすより、まず自分が動け。自分が変わる方が楽だ(隣の人の握っている手を無理矢理開こうとしても開かない。他人を動かすのは難しい。)

・「換えられるもの」にエネルギーを注げ。換えられない・無駄なものにエネルギーを注ぎ込んでもしょうがない。

(感想)
この人、普通のおっさんぽくて非常によかった。話し方もすばらしく、聴いている人にどんどん話しかけたり、簡単なゲームをさせたりと、全く飽きさせない。わかりやすいし、話の内容も濃い。特に「i-company」という考え方は非常におもしろく感じた。もやもやしていたものにガツンとスローガンを与えられた気分だった。

 でも、ひとつだけささやかに反論したことがある。「換えられるもの」にエネルギーを注げ、という話の中で、小笹さんはこんな具体例を挙げた。「エレベーターを待っている時に、その隣で、エレベーターを待ちきれず、もう既に押してあるボタンを何度も押してしまうおじさんがいることがある。そんな行為は、コンサル的に嫌みっぽく言えば、全く生産性に結びつかない無駄な行為で、ただ突き指のリスクがあるだけです(笑)」と言っていたのだが、僕はむしろ、こういう行為は決して全く無駄ではないと思うのだ。というのも、たしかに形ある生産性に結びつかないのはその通りであるけれども、そんな風にボタンを連打してしまったおじさんは、実は「ボタンを押すこと」を純粋に楽しんでいるのではないか。ボタンを押すことは、子どもがよくやりたがるように、それ自体でなかなか楽しいことだ。おじさんは、そんな子ども心を忘れずに、ただ純粋にボタンを押していただけなのでは。そうやって楽しめるというのは、隣でちょっとイライラしながらそれを横で見ている人よりも、よっぽど人生を楽しんでそうな感じがする。もちろんやるべき事があるのにそういう無駄なことに情熱を燃やしている人は論外だけれども、無駄なことにもいかに情熱を注げられるか、エンターテイメントの種を見つけられるか、というのは、幸せなを感じられる人生を送るために大事な要素だと思う。

 なんか屁理屈っぽいかな。僕はあまのじゃくなのかもしれない。「こうだったら絶対にこうなる」という論理の中で、どこかそれとは違う成り行きの可能性を探してしまう。その可能性は本当にわずかかもしれないけれども、できるだけ無視したくないんだよな。
posted by かっしー at 05:37| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ミクシィから飛んできたよん。

僕が連想したのはその連打おじさんは、イライラしながらボタン連打してたんじゃないのかなぁと。ボタンを連打することで、イライラのストレスを若干解消してたのでは?
 もちろん、ストレス解消ということで、無駄なエネルギー消費ではないとも思うけどね。

 ボタンを連打するおじさんを観察する本人も、明らかにエレベータがこなくてイライラしてたんだと思うが、その本人は連打おじさんを見て「無駄なことをするなぁ」という感想をもって、エレベータが来ないことに対するストレスを緩和し、連打おじさんは連打おじさんで、ボタンを連打することでストレスを解消したと、考えます。
Posted by m-fly at 2005年08月02日 13:17
コメントありがとう。

いや、m-flyが言うように、それは普通に考えればただイライラしているおじさんなんですよ。でももしかしたら遊んでるだけかも……と考えてみただけ。

そうだね、その明らかに無駄そうな行為ひとつを取ってみても、ストレス解消なり何なり、いろんな意味を付与することはできるよね。まぁでも、そういうことを突き進めると、世の中におけるあらゆる現象において無意味なことなどなくなってしまう。それが世界の真実…? どうなんだろう、難しい問題です。
Posted by かっしー at 2005年08月03日 17:23
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